毎年2月下旬になると、播磨灘から大阪湾にかけての
海域で、いかなご漁が解禁になります。
兵庫県では春のおとづれを告げる風物詩となっています。
神戸や明石の漁師町に古くから伝わる『いかなごのくぎ煮』
初めてその名前を聞いた人は
釘を入れて煮るからくぎ煮なのかな?
と思ってしまいそうですね。
正しくは
いかなごを煮た姿が「折くぎ」
に似ていることから付いた名前だそうです。
美味しく炊けるといかなごが折れた釘のように
なることからこの名前がついたようです。
ちなみに、煮るのを失敗すると釘のように
ピンとせず、柔らかくボロボロしたいかなご煮
になってしまいます。
見た目も、味もあまりいいものとは言えませんね。
2019年いかなごは記録的な大不漁。店頭では品薄状態で値段も高騰中
兵庫県水産技術センター(明石市)の報告によると
いかなごの稚魚漁に向け、親魚の数を調査したところ
1986年に調査を開始して以来、最小で推定総産卵量は
平年の1割弱程度になることがわかったそうです。
2017年・2018年も極端な不漁で、例年1か月余りある
漁期を12日〜27日に短縮したこともありました。
今年はさらに不漁が見込まれ、漁期のさらなる短縮も
あるかもしれませんね。
2018年は1キロ1900円前後で取引されていましたが
2019年は2400円〜2500円の間で取引されているそうです。
いかなごの漁獲量は全国的にみても減っているようで
青森県では2013年から資源回復のため禁漁
愛知県と三重県にまたがる伊勢湾では2017年に禁漁
となっています。
いかなごのくぎ煮は何のさかな?
いかなごは全国的に分布していることもあり、地方によって名称が異なります。
稚魚は東日本で「コウナゴ(小女子)」西日本で「シンコ(新子)」成長したものは北海道で「オオナゴ(大女子)」、東北で「メロウド(女郎人)」、西日本では「フルセ (古背)」、「カマスゴ(加末須古)」、「カナギ(金釘)」などと呼ばれる。 出典ウィキペディア
神戸で呼ばれる『いかなご』という名前は
糸のように細長い魚だからともいかなる魚のこか
判らなかったことから「いかなる魚の子なりや」
の意味が由来になったのではといわれているそうです。
神戸のスーパーには『いかなごくぎ煮の材料コーナー』が出現
神戸のスーパーでは、2月上旬のいかなご漁が解禁に
なるのに合わせて、いかなごセットが販売されます。
いかなごセットコーナーができ、材料を求めてスーパーを
ウロウロしなくても、その一角で全てそろいます。
調味料の醤油・甘味料・保存用のタッパー・大きなお鍋
まで置いてある、まさに至れり尽くせりお店もみかけます。
ちなみに、いかなごのくぎ煮に使う甘味料には
各家庭によって、譲れないこだわりがるんですよ。
ざらめや水飴を使っていかなごを煮る家庭が多いのですが
1919年(大正8年)に販売が開始されている歴史ある飴
黄金等を使って煮る家庭もあるそうです。
黄金糖を使って、いかなごのくぎ煮を作る方法は
あまり広く伝わっていないようです。
実際に、いかなごコーナーに黄金等が置いて
あるのをみかけたものの、なぜあるのか不思議に思っていた。
なんて声を地元の人からも聞いたことがあります。
いかなごに一緒に入れて煮ると、さらにご飯がススム変わり種
神戸や明石では、いかなご漁が解禁になると
ご近所からいかなごを煮るいい匂いが漂ってきます。
漁獲量が多い年ともなると、ついつい沢山作りすぎて
しまうのか、お裾分けの機会も増えます。
そんな時にもらって嬉しいのが
生姜入りのいかなごのくぎ煮です。
生姜の風味がいかなごの美味しさをより一層
引き立てるのでご飯が進みます。
いかなご専門のお店で販売されているのが
山椒入りのいかなごのくぎ煮です。
山椒が入りことでピリッと大人のいかなごのくぎ煮
に大変身。お酒のあてにもってこいです。
いかなごのくぎ煮を美味しくつくる秘訣
いかなごの稚魚は身が縮みやすい魚なので、新鮮さが命です。
お店で購入するときは新鮮なものを選びましょう。
それをよく知っている地元神戸の人たちは漁港まで
いかなごを買いに行くそうです。
そして、もう1つとても大事なことがありますよ。
いかなごを煮る時についつい橋でつついて
かき混ぜてたい衝動に狩られますが
ここで触ってしまうと、ポロポロいかなご煮
になってしまいます。
くぎ煮にするためには我慢が必要です。
とても参考になるサイトです。
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